大阪市北区天神橋1丁目12-21

土のぬくもりをお楽しみください。

福岡の小石原から個性豊かな陶器が届きました。

窯元によって小石原焼の表現技法はさまざま。

どの器も使ってほっと心が和やかになるような趣きがあります。

伝統の中に新しさを織り込んだ、なんとも温もりのある器たち。

さまざまなスタイルで楽しめる器を囲んで、楽しい時間をお過ごしください。

特徴的な技法をいくつかご紹介します。

飛び鉋(かんな)
道具の刃先を使って連続した削り目を付けています。
黒に近い藍色の呉須(ごす)の色は過去から繋がる伝統や始まりを、
白色は新しい時代をあらわし力強く未来へ広がるさまをイメージしています。



刷毛目
赤土の生地の上から化粧土をかけ、刷毛を当てて模様をつける伝統技法。
刷毛目でドレープ感のあるドレスをまとった姿をイメージしています。
ドレープは新しいはじまりをあらわす象徴としてお祝い事の装飾として縁起の良い物とされています。


藁刷毛
たばねた藁でろくろの回転にあわせて白土をひっかいて模様をつけています。
同じ模様は二つとありません。一点一点の模様の違いをお楽しみください。

スリップウェア(Slipware)
スリップウェアとは18世紀頃にイギリスで用いられた技法で、
スリップという泥状の化粧土で模様を描くことが特徴です。
イギリスで生まれたスリップウェアの技法を小石原焼と融合させた新しい形です。


藁白(わらじろ)
稲作で出る藁の灰を原料に作られた釉薬は藁白(わらじろ)と呼ばれ、
自然から生まれた温もりを感じる柔らかな色合いをしています。



やきものの郷小石原は福岡県の南東部に位置する標高200m~500mの高原の村です。

暮らしの中で傍らにあった土を使い、藁で道具や釉薬を作り、収穫したお米を盛る茶碗を作る。

半農半陶でお米を作りながら作陶をおこなってきました。

生活雑器としての道を歩みながら、「用の美」を確立した小石原焼。

飛び鉋、刷毛目、櫛目、流し掛け、打ち掛け などの技法で表現される独特の紋様が特徴で、

素朴で温かい風合いが持ち味です。

多くの窯元後継者は、伝統の技を受け継ぎながら、

小石原焼の発展を願って、新しい作風にも挑戦しています。

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